もともと結婚式場の調理スタッフとして働いていたのですが、結婚式は来場者数によっては大量調理となることも多く、作業分担などの関係で調理技術よりも作業工程が中心となってしまうこともありました。皆さんの幸せのための仕事という意味ではやりがいが大きかったですし、給与や休日などでも恵まれていたのですが、料理人としてのスキルアップを求めて転職を決意しました。
田中屋フードサービスに入社を決めたのは、私自身が肉好きだったこともありますが、一番はレベルの高い調理を学びたかったから。厳選された食材を用いて、一流のスキルで提供している田中屋で働くことで、自身も成長できると考えて入社を決めました。

入社したタイミングで「肉屋田中 銀座」のオープンが決まっており、しばらくはそちらで勤務していました。その間に代表の「たなかさとる」の下でスキルを学びました。
2020年11月に店舗を2つに分け「雪月花 銀座」がオープンすることとなり、そのタイミングで私が店長兼料理長に就任。それ以降は料理だけでなくスタッフの教育や売上の管理などにも携わっています。

「雪月花 銀座」はカウンターで料理人が肉を焼き、提供するという新しい焼肉の形を提案しています。そのため料理のスキルはもちろん、お客様とのコミュニケーションにも高いホスピタリティが求められます。
ポイントはお客様と向き合い、最適な接客をすること。
例えば、お客様が複数名で来店されたときは会話の中からどのような関係性なのかを見極めます。ビジネスなのかデートなのかなど、そのシチュエーションに応じて会話や対応の仕方を決めていきます。
他にも男性と女性でカットする大きさを変えたり、コースの終盤では提供するペースを落として会話を楽しんでいただいたり、お客様の顔色を伺いながら焼き加減を調整したり。マニュアル通りの接客ではなく、お客様一人ひとりに合わせたサービスを大切にしています。

銀座の店舗で働くのは「肉屋田中 銀座」と「雪月花 銀座」で合わせて10名ほど。スタッフ同士の仲は良く、仕込みなどの準備中は和やかな雰囲気の中で働いています。
一方で営業が始まるとまるでスイッチを押したように、お客様に楽しんで食事をしていただけるように集中する雰囲気に切り替わります。
こうしたメリハリの効いたところは、田中屋ならではの雰囲気かもしれません。
お客様を楽しませるためのプロ、という意識を持ったスタッフが多いので「厳しそう」と感じる方もいるかもしれません。しかしお客様を楽しませたいからこそ、料理はもちろんそれ以外のことも丁寧に教えていくので安心してください。

当社の代表は「日本一の肉師」だと私は思っています。その近くで働くことで肉の扱いや切り方、接客などの全てを高いレベルで学ぶことができました。
また、そのおかげで新店舗の店長を任されたり、将来的には海外挑戦も目指せたりと、チャンスにあふれた会社だと思います。
お客様を喜ばせるために真剣に働く覚悟があれば、間違いなく成長できる環境です。